日本の契約における一つの特徴として、義務(債務)を明確にしていない、ということがあります。
(特に、個人事業主や中小企業における契約においてよく見られます。)
これには、契約当事者において、自分の義務はできるだけ曖昧にしておき、いざという場合(?)には責任を逃れたい、という意識があるようです。
これは、
義務 = 負担
と考えているからだと思います。
ところで、契約における権利(債権)と義務(債務)は、対[つい]をなすものです。
ある債務を履行することによって、債権を主張できる、ということです。
もし一方当事者が義務を果たさず(債務不履行)ということになれば、相手方はその義務を免れることもできますし(契約の解除)、損害賠償請求をすることもできます。
その点から考えると、義務を果たす(債務を履行する)ということが重要であることが分かると思いますが、もう一つ重要なことがあります。
それは、
何が義務(債務)か?
義務(債務)の範囲はどこまでか?
という点です。
これを言い換えると、
何をどこまでやれば、債務の履行と言えるのか(債務不履行にならないのか)
ということになります。
契約においては、債務の内容、債務不履行という点が非常に重要になります。
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